2015年7月31日金曜日

事故と奇跡が起きた。

今から28年ぐらい前、車を運転して、富士五湖の景色を見に行った帰りに、
道が渋滞になり脇見運転していたら、車の前輪の左タイヤを道の横の溝
に脱輪させてしまいました。
最悪なことが起こってしまった。時間は夜の7時頃になっていました。

レッカー車を呼ばなければと思い、近くの公衆電話を探し、電話帳でレッカー車の
電話番号を見つけて、電話をかけました。
1時間後に来てくれるということで、それまで車の横で待っていました。
自分の横を渋滞した車が、少しずつ進んで行くのですが、みんな脱輪した車と自分を
見るので、非常に恥ずかしい思いをしました。

少し冷静になり、レッカー車で車が運ばれた後の自分が帰る方法を考えていましたが、
近くに電車の駅はないし、どうやって帰ろうかと思案していたら、
一台の車が止まり、30歳代の見知らぬ男性が降りてきました。

「どうしたんですか?」
「脇見運転していたら、車の前輪の左タイヤを道の横の溝に脱輪させてしまいました」
「大変なことになりましたね」
「ええ、、、」
「これからどうするんですか?」
「電話してレッカー車が来るので、溝から車を出してもらい、近くの修理工場へ
運んでもらい、修理してもらう予定です」
と答えました。
「車を修理工場へ運んだ後、あなたはどうやって帰るんですか?」
と聞いてきたので、
「今、帰る方法を考えているところです」
と答えました。

「もしよかったら、私があなたの家まで送りましょうか?」
と言ってくれました。
見ず知らずの人がです。
本来ならあり得ないこと。
正に奇跡が起こりました。

他に方法がなかったので、親切に甘えることにしました。
しばらく自分とその男の人と待っていると、レッカー車が到着して、溝から車を
出してもらい、近くの修理工場へ運んでもらいました。

その男の人は、自分の車を運転して、レッカー車の後をついてきてくれました。

修理する手続きをして、後日車を受け取りに来る旨を伝え、
その男の人の車に乗せてもらい、自宅まで送っていただきました。

「本当に助かりました。ありがとうございました」
と言って、1万円を差し出しましたが、
その男の人は、頑として受け取りませんでした。
普通なら、受け取るのに、
これはどうしてもお礼をしなければと思い、遠ざかったいく車のナンバーを
しっかり覚え、後日、陸運局に行き、車のナンバーから住所を割り出し、
菓子折りを持って伺いました。

本人には会えず奥さんに、ことの経緯(いきさつ)を話し、御主人さんに
よろしくお伝え下さい言って、菓子折りを渡し、帰宅しました。

その男の人とは、それっきりで、その後の付き合いはありません。
その男の人に感謝。

「本当に奇跡はあるんだ、不思議なことがあるんだ」
という忘れられない体験をしました。

宇宙の法則に沿った生活をしていると、奇跡が起こることを
再確認しました。
宇宙の法則に感謝。

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