2015年7月14日火曜日

シンクロニシティ(共鳴現象)が起きた。

37年前、私の作曲知識は、小学校、中学校の音楽の時間で学んだ知識しかなかったので
音楽の参考書を見ながら、なんとかひらめいたメロディーを譜面にすることができ
たのですが、果たして譜面が自分のひらめいたメロディー通りになっているか自信
がありませんでした。譜面がわかる誰かに確認してもらいたいなあと思っていたら、
シンクロニシティ(共鳴現象)が起きました。

今から考えても、奇跡としか思えません。
ちょうど、そう思っていた頃に、自宅から歩いて1分の所に、個人の本屋が1年前に開店して
毎月、月刊明星の雑誌付録の歌の本を買いに行き、他の雑誌を立ち読みしていたら、
店の店主と30才前後の女性が話をしていたので、何気なく話を聞いていると、その女性が
ピアノの先生をしていることがわかりました。
「これは、自分の書いた譜面が思った通りのメロディーになっているか確認できる
チャンスだ」と思い、その場で自分の書いた譜面を見てもらえるか聞こうとしましたが、
勇気が出ずに、一度、家に帰りました。
いろいろ考えて、自分の書いた譜面が思った通りのメロディーになっているか確認
できるのは、今しかないと思い、だめでもともとと思い、もう一度、本屋に行き、
ピアノの先生はいなかったので、店主のおばさんに
「さっき話をしていた女性の方に、自分の書いた譜面が思った通りのメロディーに
なっているか確認してほしいのですが」と頼んだら、快く連絡をとっていただき、OKの
返事をいただき、翌日ピアノの先生の家に譜面を持って行きました。
なんと、先生の家が、自宅のすぐ近くにあったのです。
またシンクロニシティ(共鳴現象)が起きました。

さっそく譜面を渡すと、先生は、ピアノで譜面を見ながら演奏してくれました。
実際、演奏を聞いていると、自分の思っていたメロディーと違うことがわかりました。
「先生、そこのところのメロディーが違っています。そこのメロディーはこうです」
とハミングで伝えると、
「でも譜面通りに弾くと、こうなりますよ」
と何回か会話を重ね、自分の譜面の書き方が間違っていたことがわかりました。
それで、もう一度譜面を書き直して、翌日もう一度、譜面を見てもらったら
今度は、自分の思った通りのメロディーの音色が聞こえてきました。

これで、自分の思った通りのメロディーを譜面に書けるようになりました。

本来なら、ここで終わるところですが、先生は
「この曲、なかなかいいメロディーね」
と言って、ピアノの椅子から立ち上がり、エレクトーンの椅子に座り、今度は
エレクトーンで弾き出しました。

この先生がすごいなあと思ったのは、譜面はコードもなく歌詞メロディーしか
書かれていないのに、歌詞メロディーに合わせ伴奏付きの音色が流れてきました。

このサウンドがまた、すごくいい感じで、自分の創ったメロディーに感動しました。
益々、創作意欲が湧いてきました。

なんと、この歌こそ、「スリランカジプシー」で、3枚のアルバム36曲の中で
売り上げ2位、日本だけでなく、ヨーロッパ、アメリカ、インドでも売れた歌です。

◆「スリランカジプシー」(J-POP)
https://youtu.be/jzBtj2HYgkM

勿論、アルバム収録するに当たり、歌詞の追加、歌いにくい歌詞メロディー
の一部変更、コード付け、イントロ、間奏、終奏、全体のアレンジは、創り直
しました。

正しい譜面の書き方がわからなかったら、「スリランカジプシー」のアルバム
収録はなかったし、日本だけでなく、ヨーロッパ、アメリカ、インドでも売れる
こともありませんでした。
3枚のアルバムも制作販売することができませんでした。

自分の持ち味を活かして、音楽文化に貢献することもできませんでした。

その後、縁を取り持ってくれた本屋は閉店し、ピアノの先生も引越しして、
どこに住んでいるかわかりません。正にグッドタイミング。

いくつものシンクロニシティ(共鳴現象)のおかげで、今があると思っています。

もし、本屋が開店していなければ、今の自分はなかった。
もし、本屋に行った時に、ピアノの先生がいなかったら、今の自分はなかった。
もし、本屋の店主が、仲を取り持ってくれなかったら、今の自分はなかった。
もし、本屋の店主が、仲を取り持ってくれても、先生が私の申し出を断わって
いたら、今の自分はなかった。

見えない力が、自分を歌創りの道に導いてくれたんだと思いました。

本屋の店主とピアノの先生には、感謝しています。

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